夏休み終わりから本番までに成績はどれくらい伸びるのか?|伸びる人と伸びない人の違い
この記事で解決できること
- 夏休み終盤〜本番までの「伸び方」の目安がわかる
- 秋〜冬に伸びやすい科目・伸びにくい科目の傾向がわかる
- 残り期間を最大化する勉強戦略(優先順位と配分)がわかる
夏休み終わりは“ゴール”ではなく折り返し
夏休みの終盤になると、「このまま志望校に間に合うのか」と不安が大きくなります。しかし、夏は“土台作りと大量演習”の期間。本当の伸びは、夏に仕込んだ基礎や解法を秋以降の過去問演習と弱点補強で定着させてから現れます。だからこそ、夏の出来で一喜一憂するより、ここからの90〜120日間の使い方を最適化することが重要です。

科目別:秋以降の“伸び方”の傾向
英語:土台ができていれば“安定化”が早い
夏に単語・文法・英文解釈(構文把握)まで進んだ人は、秋から長文の設問形式に慣れるだけで一気に点が安定します。逆に、単語・文法に穴があると伸び幅は限定的。まずは語彙・文法の抜けを3週間で埋め、並行して設問タイプ別(内容一致・空所補充・要約など)の演習に切り替えましょう。
数学:解法暗記が終わっていれば“対応力”が伸びる
「計算練習→概要把握→解法暗記→問題演習」の流れが夏までに回っている人は、秋から本番形式の初見問題で得点の取り方が洗練されます。未完了の場合は、まず頻出分野の解法カード化とケアレスミスのパターン潰しを優先。仕上げは時間配分の訓練(大問の取捨選択)で点を安定させます。
理科・社会:暗記は“遅れても追いつける”が、理解ゼロの詰め込みは失速
秋以降は覚える量が増えます。だからこそ、単なる丸暗記ではなく、図表・因果・用語の結びつきで記憶を組み立てることが必須。週1〜2回の通史・体系復習や、理科の頻出テーマ横断(例:酸化還元・遺伝・電磁気)で、知識の“骨組み”を作ります。
“伸びる人”と“伸びない人”の違い
- 伸びる人:夏の演習を復習で定着、模試の原因分析→修正を毎回実行、教材を固定して回数で仕上げる
- 伸びない人:新しい問題集に次々手を出す、復習が浅い、模試の成績に感情で一喜一憂し行動が変わらない
残り期間の“現実的な伸び幅”の目安
前提として個人差はありますが、秋以降の正しい復習+本番形式演習が回り始めると、模試偏差値で2〜5ポイント、過去問の合計得点で5〜15%の伸びは十分に現実的です。特に英語・社会は安定して伸ばしやすく、数学や物理の“型”がハマれば飛躍も起こります。重要なのは、伸びが出るまでのタイムラグ(2〜6週間)を理解し、焦らず回し続けること。
秋〜本番までの勉強戦略:90〜120日の使い方
9〜10月:弱点の“最小化”+本番形式の導入
- 英語:語彙・文法・構文の穴埋めを3週間で集中的に。週2回は長文の設問型演習。
- 数学:頻出分野の解法暗記をカード化。週2回は時間制限付きの大問演習。
- 理社:体系復習(通史・単元マップ)+一問一答の“回転速度”を上げる。
11月:過去問比率を上げ、時間配分を最適化
週1〜2回の通し演習(本番時間)で、取捨選択のルールを固定化。ミスの種類を「知識不足/読解不足/時間配分/ケアレス」に分類し、翌週のメニューに反映します。
12月〜直前:総仕上げと“取り切る問題”の固定
各科目で確実に取る設問パターンを決め、見直し手順もテンプレ化。暗記は“朝と夜”の2回転で維持。直前は新規教材を増やさず、使ってきた教材の既知問題の再現性を高めます。
“伸びが止まる”最大の原因は復習不足
成果が出ない多くのケースは、演習量の不足ではなく復習の浅さにあります。間違いの原因を言語化→再演習→再テストまで回して、はじめて得点化します。模試・過去問は72時間以内に復習完了をルール化してください。
よくある不安への処方箋
- 「判定が悪い」:科目別に取れる問題の取りこぼしを先に潰す。難問の出来ではなく基礎の失点が最優先。
- 「時間が足りない」:設問の取捨選択ルールを明文化。解く順番と見直し時間を固定。
- 「計画が崩れる」:週単位でやり直し可能な計画に。積み残しは翌週に“圧縮”して回す。
まとめ
夏の終わりは、まだ“途中経過”です。伸びは復習の密度と本番形式への適応で決まります。弱点を最小化し、過去問で取るべき問題を固定、時間配分を最適化する。この基本を90〜120日回し続ければ、偏差値で2〜5、過去問正答率で5〜15%の伸びは十分に現実的です。焦りを行動に変え、今日から最適な一歩を踏み出しましょう。
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