脳科学「RAS」と受験勉強の関係
脳科学「RAS」と受験勉強の関係
RAS(網様体賦活系、Reticular Activating System)は、脳幹に位置し、五感から入る膨大な情報の中から「自分にとって重要」と判断したものだけを意識に上げるフィルターの役割を果たしています。たとえば、雑踏の中で自分の名前だけが聞こえたり、新しい車を買った後に同じ車種がやたら目につくのは、RASが「重要」と認識した情報を優先的に脳へ届けているからです。
RASの受験勉強への活用法
1. 目標設定とRASの活性化
RASは「何が重要か」という基準で情報を選びます。そのため、受験勉強においては「志望校に合格する」「英語が得意になる」など、明確な目標を設定することで、RASがその目標達成に必要な情報を積極的に集めるようになります。
2. ポジティブ思考の重要性
RASはポジティブな思考にもネガティブな思考にも反応します。「自分はできない」と思い込むと、その証拠ばかりを集めてしまい、逆に「自分はできる」「合格できる」と決めると、成功につながる情報が集まりやすくなります。
3. 目標を紙に書く
目標を紙に書き出し、日々目にすることで、脳がその目標を「重要」と認識しやすくなり、RASがより強く働きます。実際に、成功者の多くが目標を紙に書いているという調査結果もあります。
4. ビジュアライゼーション(視覚化)
目標を達成した自分を具体的にイメージすることで、RASがその状態に関連する情報を優先的に集めるようになります。
5. 小さな成功体験を積む
目標達成までのプロセスを細かく分け、小さな成功を積み重ねることで「自分はできる」という意識が強化され、RASがさらに効果的に働くようになります。
まとめ
· RASは、脳の情報フィルター機能。目標や関心が明確になるほど、関連情報が集まりやすくなる。
· ポジティブな目標設定や思考が、RASを有効に活用するカギ。
· 目標を紙に書く、イメージする、小さな成功を重ねるなどの方法で、受験勉強にRASを活用できる。
受験勉強においては、「自分は合格できる」「この目標を達成する」と強く意識し、具体的な行動に落とし込むことで、RASがあなたの味方になります。ネガティブな思考に引っ張られないよう、日々の目標設定や振り返りも大切です。
現論会もRASを活用した受験コーチングを行なっています。
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