勉強にやる気が出ない 行動活性化療法の活用
行動活性化療法は、うつ病や意欲低下などの心理的課題に対して、まず行動を起こすことで意欲や気分の改善を目指す認知行動療法の技法の一つです。この手法は、受験勉強で「やる気が出ない」「勉強に手がつかない」といった悩みにも応用できます。
行動活性化療法の基本的な考え方
· 意欲が出るまで待たない
気分が乗らなくても、まずは「5分だけ」「簡単なことから」始めることで、行動をきっかけに意欲が生まれてくることを目指します。
· 行動が気分を変える
実際に勉強を始めると、脳からドーパミン(やる気のホルモン)やエンドルフィン(快楽のホルモン)が分泌され、気分がスッキリしやすくなります。
· 好循環の形成
行動→意欲→さらに行動、という好循環が生まれやすくなり、勉強の継続や効率アップにつながります。
受験勉強への応用方法
· エントリー行動の選択
すぐに取り組みやすい行動(例:ノートを開く、単語を1つ覚える、ストレッチをする)をいくつか用意しておき、気分が乗らなくても「これならできる」という行動から始めます。
· 小さな目標設定
いきなり長時間の勉強を目指さず、最初は短時間(例:5分、10分)から始め、徐々に時間を延ばしていきます。
· 活動の質を高める
勉強内容や方法に「楽しさ」「達成感」を感じられる工夫を加えることで、行動の質を高めます。例えば、好きな教科から始める、達成したらご褒美を用意するなど。
· 記録と振り返り
勉強をした後に、どんな気分になったか、何ができたかを記録し、自分にとって良い行動パターンを見つけます。
· TRAPとTRACの活用
「悪い気分が続く行動パターン(TRAP)」を見つけ、それを「良い経験につながる行動パターン(TRAC)」に置き換えることで、勉強の効率や気分の改善を図ります。
実践例
· 朝起きたらすぐに机に向かう
· 単語帳を1ページ開く
· タイマーを5分だけセットして勉強を始める
· 勉強後に「できたこと」をノートに書く
このような小さな行動を積み重ねることで、受験勉強の意欲や継続力が高まります。
注意点
· 無理はしない
体調が悪いときや極端な疲れがある場合は、無理に行動を起こさず、休息を優先しましょう。
· 徐々に負荷を上げる
いきなり長時間の勉強を始めると反動が出やすいため、少しずつ慣らしていきます。
まとめ
行動活性化療法は「まず動く」ことで意欲を引き出す方法であり、受験勉強のモチベーション管理や継続に非常に有効です。まずは小さな行動から始めてみましょう。
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